« [No.666-1]気合 | トップページ | [No.667-1]流されている!? »

[No.666-2]気合

No.666-2

「別の理由?」
「あぁ・・・なんていうか・・・」

もっと精神的なものを感じていた。

「まぁ、あえて言うなら“気合”ってことかな」
「そう!それそれ!」
「でも、思ってるような気合じゃないと思うけどな?」

彼女の言葉とは裏腹に、皆くどいほど髪を整えていた。
一本足りとも、乱れぬようにと・・・。

「その上で、ゴムなんかで束ねてたぞ」

多少、見た目も気にした上でのことだとは思う。
けど、明らかにそれとは違う気配を感じた。

「それが気合だよ、気合!」

やはり、この言葉がピッタリ来る。

「真剣な眼差しも、また素敵だよな・・・」

普段の生活ではなかなか見せない表情だろう。

「さっき、“思ってるような気合じゃない”って言ったよね?」

「ん?あぁ・・・」

けど、気合は気合だ・・・特別、種類があるわけでもないだろう。

「真剣な眼差し・・・なんて、女子の常套手段よ」
S666
(No.666完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.666-1]気合 | トップページ | [No.667-1]流されている!? »

(027)小説No.651~675」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.666-2]気合:

« [No.666-1]気合 | トップページ | [No.667-1]流されている!? »