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[No.662-1]そんな関係

No.662-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「・・・どうかしたの?」
「う、うん・・・別に」

その言葉とは裏腹に、何かあったのは見え見えだ。

「話、聞こうか?」

友人の顔がパッと明るくなった。
よほど聞いて欲しかったらしい。

「夢に合わせて体が動いたことない?」
「・・・どういうこと?」
「例えば・・・」

夢で“平手打ち”したら、現実でも手が動く・・・。
そんなことを言いたいらしい。

「例え話がリアルね~」

例え話が友人らしくて笑える。

「でさぁ・・・昨日、その“体が動く夢”を見たの」
「平手打ち?」

少しからかってみた。

「ううん、足蹴り」
「え、えぇーっ!!」

平手打ちどころじゃない。

「なに驚いてるのよ?あくまでも夢の話よ」
「そ、そうだったわね・・・」

友人が言うと、妙にリアリティに溢れているからこわい。

(No.662-2へ続く)

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