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[No.659-1]初夢

No.659-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「何となく、いつもと違うのよね・・・」

これと言って、変わったところはない。
けど、言い知れぬ違和感を感じる。

「違和感?」
「うん、最寄駅に降りた時からなんだよね」

疎外感とでも言えばいいのだろうか・・・。
大勢の中に居ながらも、ひどい孤独を感じる。
自宅に帰る道中も、その違和感は拭えなかった。

「でね・・・そう思いながらも家に着いたんだ」

当たり前だが、いつもの家族がそこに居た。
両親に妹・・・そして見慣れないものまで。

「・・・何が居たの?」
「犬よ・・・確かチワワかな?」

その犬は昨日まで家には居なかった。

「買ったの?それとも預かってたわけ?」
「ううん、それがよく分かんなくて・・・」

私がそれについて聞かなかったせいもある。
だけど、誰もそのことについて触れようともしなかった。

「せめて一言、あってもいいんじゃない?」
「結構、大きな出来事じゃん!」

普通はそうだろう。
少なくても、私は何も聞かされていないのだから。

「それはそうと、肝心の違和感はどうなったの?」
「実は・・・」

この後、大変な事実を知った。

(No.659-2へ続く)

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