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[No.656-1]イニシエーション・ラブ

No.656-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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確かに予告通りの映画だった。
まんまと騙されていた。

「ある意味、衝撃的な内容だったよね」
「あのシーンからだよな・・・騙され始めたのは」

思い込みを利用した巧みなストーリー構成だった。

「多分、そう」

それに時より、テロップで表示される日付も曲者だった。

「そうそう!もう一度見たくなっちゃう」

でも、僕の興味は別のところにあった。

「それもあるけど、なんか懐かしい映画だったよな」

時代設定が、僕らの青春時代と重なる。

「・・・私もそう感じてた」

ボディコン、ワンレン・・・昔のトレンドも、もはや死語に近い。

「カーステレオ、見た?」
「カセットテープだっけ?」

単にそれだけじゃない。

「そのテープ、確か金色に輝いていたよな?」
「・・・アレだよね」

年齢がバレる一品とも言える。

(No.656-2へ続く)

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