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[No.653-1]節目のとき~それから~

No.653-1    [No.633-1]節目のとき

登場人物
女性=牽引役  男性=相手
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友人との会話が現実のものとなった。
形を変えて・・・。

喧嘩の理由は、覚えていない。
・・・というより、目立った理由が見つからない。

「・・・なんだよ、その壊れるって?」
「う、うん・・・」

話の流れで、つい口から出てしまった。

「半年くらい前から・・・」

友人に話した内容をもう一度、彼にも話した。
身近な物が壊れて行く話しを。

「・・・で、なにが言いたい?」

彼の口調がやけにきつい。
答えを分かっていながら、あえて聞いているのだろう。

「あなたとの関係も・・・壊れちゃったのかな・・・って」

この話は明らかに失言だった。

「だろうな、その流れなら」
「けど、そんなつもりじゃ・・・」

彼の表情はますます厳しさを増して行った。   

(No.653-2へ続く)

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