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[No.647-1]カピカピ

No.647-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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その言葉に漢字があるとは知らなかった。
単に擬音だと思い込んでいた。

「やだぁ・・・カピカピになってるじゃん!」
「・・・えっ!?」

同僚の女子社員が僕の顔を指差した。

「な、なにが?」
「鼻水・・・」

言われて気付いた。
そう言えば、ここ数日鼻水が止まらない。

「ご、ごめん!風をひいてて・・・」

熱っぽさもなくはない。

「・・・が乾いて、カピカピになっているわよ」
「そうなの!?」

思わず、鼻を手で擦った。
確かに・・・そんな感触がある。

「鼻水が出てるのに、そのままにしてるからよ」
「・・・そうみたい」

でも、知っててそうしたわけじゃない。
あくまでも無意識であり、気付けなかっただけだ。

(No.647-2へ続く)

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