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[No.645-1]子供っぽさの反対

No.645-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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昔の自転車が特集されている雑誌を見つけた。

「男子はよくこんなの乗ってたよね!」

スーパーカーブームの影響だったのだろうか?
車に似た装備を持つ自転車が多かった。

「だよな・・・隠しライトなんてその典型だったもんな」

収納されていたヘッドライトが操作すると飛び出してくる。
それは車そのものの機能だった。

「それに変速機も」

今で言う、オートマ車を彷彿させる作りだ。

「子供心をくすぐる機能が多かったよな」
「そうよね~自転車を囲んでワイワイ騒いでたっけ」

ただ、ブームはそんなに長くは続かなかった。
それにそれよりも早く“卒業”してしまう。

「卒業・・・する?」
「中学にあがると、さすがにそれはキツイな」

一言で言えば派手だし、子供っぽさが否めない。
例えそうではないにせよ、中学生ともなれば敬遠される。

「お洒落に目覚める・・・と言うか」
「まぁ、いわゆる思春期ってやつね」

逆にある物が、ちょっとしたブームになった。

(No.645-2へ続く)

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