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[No.644-2]ちいさなしあわせ

No.644-2

「ほら、今だって・・・」

待ち合わせ場所は、そんな人で溢れかえっている。

「それだけ幸せってことじゃないの?」
「なに見ているかにもよるけど・・・」

彼女の場合は、“食”だった。
人によっては、彼氏や彼女とLINEしているのだろう。

「・・・かもしれないね」

一昔前なら、在り得ない光景だ。
待ち合わせは色んな意味で緊張の連続だ。

「でも、みんな気付いていないんだよな」

おそらく本人はそんなつもりじゃないはずだ。
けど、そうさせてしまうのだろう。

「まぁ、いいじゃん!小さな幸せを噛み締めてるんだから」
「・・・だよな」

それに気付いたとしても気付かない振りも必要かもしれない。

「そうそう!」
「ところで、食べたいスイーツは決まった?」

この流れで行けば、こう聞くしかあるまい。

「えっ!いいの?」

ニヤけ顔より、満面の笑みの方が断然良いからだ。
S644
(No.644完)
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