ホタル通信 No.262
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.344 時計
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
とある想い出を語り合うパターンの小説ですが、読み返して見ると、あらためて懐かしさが込み上げて来ます。
まず実話度ですが、想い出自体は事実に基づいて構成されていますが、それを二人で語り合うことは創作です。
従って、全体的には事実の部分が多いのですが、あくまでも実話度は「現実に会話が行われたか?」をベースにしていますので、20%と低めです。
さて、当時は待ち合わせで、もめた記憶がありません。
小説にも書いた通り、そもそも「何時に」なんてものが、なかったからかも知れません。
みんな時計や、その代わりになるものを持っていませんでしたから、逆に「何時に」と言われてもそれに合わせるのも困難だったと思います。
それに今思えば、真っ暗になるまで遊び、家に着いた後に「時計を見てビックリ!」なんてこともシバシバ・・・。
待ち合わせ時間もそうですが、時間を気にせずに遊んでいた結果なんでしょうね。
ラスト付近は昔を懐かしみながら、今、自分達が置かれている状況を嘆いている・・・そんな感じです。
ただ、このままラストを迎えると、少し湿っぽくなりそうだったので、ありがちですが“腹の虫”を登場させました。
ここまでの流れなら、それでも不自然さはないと考えた結果です。
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