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[No.636-2]遠回りして

No.636-2

「それなら何があったの?」

あまりの気分のよさについ、遠回りをしてしまった。

「通学路の?」
「うん」

でも、これにはちゃんとした理由があった。

「音楽聴きながら来たんだけど・・・もう2、3曲聴きたくて」

このまま学校に着くのが惜しい気がした。
それに始業時間には、十分余裕があった。

「それで、真っ直ぐ行く道をワザと曲がったりしてたら」
「・・・迷子に?」
「うん、恥ずかしながら・・・」

通い慣れた道のはずだった。
でも、方向音痴の私には厳しかったようだ。

「そしたら、どこに居るのか分かんなくなって」

それでも何とか学校までたどり着けた。

「やれやれ・・・」

友人の呆れ顔に返す言葉がない。

「朝の気分の良さも、どこかに吹き飛んじゃったよ」

本当なら気分良く到着するはずだった。

「まぁ、いいじゃん!“汗”はかいたわけだし」
「えっ~!?・・・まぁ・・・そうかな」
S636
(No.636完)
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