ホタル通信 No.260
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.375 出せないメール
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性
何だかややこしい話ですが、実話度が示す通り、そこそこ事実にもとづく話なんですよ。
まずは人間関係を整理してみますね。
彼は二股をかけていた・・・その相手が私と彼女でした。私はその事実を知っていましたが、彼女が知っていたかどうかは分かりません。
ある日、彼からメールが送られてきました。転送だったので、彼女のアドレスも目にしてしまったわけです。
これ以前に「二股かけていたら普通隠さないの?」なんて思われるかもしれませんよね?
彼とはそんな微妙な関係だったんです。付き合っているようないないような・・・でも、それ以上の関係であったり。
だから、彼も彼女のアドレスをさらしてしまうことに特に抵抗がなかったのだと思います。あくまでも本命は私ではなく、彼女だったのですから・・・。
そんな彼と突然、連絡が取れなくなり、その解決策として“彼女と連絡を取る”だったのです。
小説では実行していますが、実際は実行することはありませんでした。ですが、メアドは今でも残っています、メールそのものを保存しているからです。これは小説の通りです。
実行していませんから、ラスト付近は全て創作になります。
そうなると「なぜ何も書かなかったメールを送った」というラストにしたのか・・・ですよね。
実は風の便りに聞いた話では、彼女も二股のことを感づいていたようなんです。それを知った上で、この小説を書いたものですから、同じ人を好きになった・・・感じてくれる・・・で締めくくりました。
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