[No.634-2]ひとりカラオケ
No.634-2
「でもさぁ、なんでひとりで?」
「最初はね・・・」
純粋に練習だった。
音痴でもないけど、高音が上手く出せない。
「お気に入りの歌が上手く歌えたらいいなぁ・・・なんて」
近所にひとりカラオケの店があったのも理由だ。
「週一で通いだしたら・・・」
いつの間にか、程よいストレス解消になっていた。
「今はそっちの方が目的かもしれない」
大きな声で好きな歌を歌う。
想像以上にスッキリすることがわかった。
「昨日は時間があったので、つい・・・」
普段よりも余計に歌ってしまった。
「へぇ~ストレスねぇ・・・」
「そりゃ、私だってそれなりにあるわよ!」
どうやらストレスとは無縁に見えるようだった。
「でもそれで解消できるならよかったじゃん!」
ただ、たまに行けない日があると、それがストレスになる。
(No.634完)
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