[No.631-1]夏の終わり
No.631-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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全く予期していなかったわけじゃない。
けど、それなりにビックリはした。
「・・・以前、話してくれたよね?」
早速、昨日の出来事を話した。
「うん・・・確か去年の今頃だったよね?」
彼女とは家庭菜園仲間だ。
共に僅かなベランダながら、そこで楽しんでいる。
「・・・ということは・・・出たんだ!?」
「うん・・・出た」
話の一部だけ聞かれると、ホラー話と勘違いされそうだ。
「土を捨てようとして掘っていたら・・・」
ペットボトルを切って作った即席のシャベルだった。
それで土をすくっていた。
「丁度、頭が見えて」
すくう所を一歩間違えば、それこそ“ホラー”になっていた。
「ん!?って感じで、慎重に手で掘ってみたら・・・」
「居たんだ・・・?」
体調は2cmくらいはあっただろうか?
見覚えのあるやつがそこに居た。
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