[No.629-1]ラジコンカー
No.629-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
-----------------------------
「どうしたの?・・・ジッと見つめちゃって」
「あぁ・・・うん・・・ほら、これ・・・」
それをひとつ手に取った。
「クルマのおもちゃ?」
「まぁ、そうだね」
女子からすればそんな程度の認識だろう。
「正確にはラジコンカーだけど」
ここの通りは、そんな物で溢れている。
「そんな趣味あったっけ?」
「いや、そうじゃないんだけど・・・」
小さい頃、ラジコンカーは憧れのおもちゃだった。
憧れだけに子供には手が出ない金額でもあった。
「今じゃ、ほら・・・」
この程度の物なら、かなり気軽に買える。
今の自分なら2、3台でも楽に買える金額だ 。
「でも、金額のことじゃなくて・・・」
手に取った理由は別のところにあった。
「小学3年生・・・だったかな?」
いきさつは覚えていないけど、ラジコンカーを買ってもらえた。
| 固定リンク | 0
「(026)小説No.626~650」カテゴリの記事
- [No.650-2]私の経験(2015.11.26)
- [No.650-1]私の経験(2015.11.25)
- [No.649-2]○○が結んだ縁(2015.11.22)
- [No.649-1]○○が結んだ縁(2015.11.21)
- [No.648-2]月の欠片(2015.11.20)
コメント