ホタル通信 No.256
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.205 特別な関係
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性
“冬のホタル”らしい作品です。発表時期はNo.205と比較的時間は経過していますが、エピソードは初期のものです。
前半はほぼ実話です。彼氏の悪口を本気で言う、彼女。
それを聞く立場の僕・・・。
その時、僕は一言で言えば「信頼されている特別な立場」の人間だと思っていました。
誰にも話せないことも含めて話してくれる・・・もしかしたら信頼以上のことが何かあるんじゃないかと期待をしていました。
小説にも書いた通り、その特別感は一種の優越感でもあり本気で「彼氏に勝った」と思っていました。前述した通り、信頼以上の期待、つまり“好意”を勝ち取ったのだと勘違することになった瞬間でもあります。
後半は創作で、前半の実話を回想する形で展開して行きます。話は反れますが、今では珍しい登場人物が3名のパターンですね。
女友達から女子の立場でアレコレ意見も貰って、色々と気付かされて行きます。創作ですからもちろんそんなやりとりは実際には行われていません。あえて“気付かされる”過程を描いてみました。
前半に登場する人物は、冬のホタルの主役と言ってもいい「せいじゅうろう」シリーズに登場する、“菜緒(なお)”なんですよ。
ただ、作者は“菜緒”なのか、“僕”なのかは想像にお任せしますね。
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