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[No.626-1]“正”小説

No.626-1    No.621 二人連れ

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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事実は小説より奇なり・・・正しくその通りの出来事だった。

「ブログでさぁ、短編小説書いてるの知ってるよね?」
「もちろん!いつも楽しみにしてるわよ」

友人は数少ないユーザーの一人だ。
つまらない小説に付き合ってくれている。

「3週間くらい前に、二人組みの話書いたじゃん?」
「・・・確か、タイトルは“二人連れ”だっけ?」

貴重なヘビーユーザーに感謝だ。

「そう!いつも二人なのにある日、一人になった話」

実話をベースに書くのが私のポリシーだ。
二人連れ自体は本当のことだった。

「でもね、一人になってしまうのは創作だったんだよね」

それでも悲しい涙で終わるような結末にはしていない。
これも小説を書く上でのポリシーだ。

「それが・・・ね」
「・・・もしかして、この流れからすると・・・」

友人が只ならぬ雰囲気を察したようだった。

「本当にひとりに?」
「う、うん・・・」
「・・・スマホいじりながら走ってた」

つまり、正夢ならぬ“正”小説になってしまった。
偶然と言えば偶然だ。
だが、あまりにもタイミングが良すぎる。

(No.626-2へ続く)

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