« [No.622-1]気になる視線 | トップページ | [No.623-1]ダイエットの教訓 »

[No.622-2]気になる視線

No.622-2

それから数ヵ月した頃から、彼女らは姿を見せなくなった。

「普通に考えたら・・・振り向いてもらえなくて」
「諦めたパターンでしょ?」

上から目線だけど、そう考えるのが妥当だった。

「でもな、見る以外の行為は何もなかったんだよ?」
「・・・それが乙女心じゃない?」

確かにそうと言えなくもない。
ただ、少なくても彼女はそんなタイプじゃない。

「それに他の二人だって」

決して大人しいタイプではなかった。

「結局あれは何だったのかな?って・・・」
「今でも思い出すことがある」

好意を寄せられていたのか、それとも・・・。

「・・・それとも?」

中学生と言えば女子の方がいろいろな面で大人な時期だ。

「スッキリしない出来事も、青春の1ページだろ?」

一応、強がってみる。
彼女らの行動に応えるのがこわかったことを隠すために。S622
(No.622完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.622-1]気になる視線 | トップページ | [No.623-1]ダイエットの教訓 »

(025)小説No.601~625」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.622-2]気になる視線:

« [No.622-1]気になる視線 | トップページ | [No.623-1]ダイエットの教訓 »