[No.622-1]気になる視線
No.622-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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その三人の内、一人は顔見知りだった。
中学校に入る前の2年間は同じクラスでもあった。
「最初はさぁ・・・元クラスメートってことで」
単に僕の教室を覗きに来ているのかと思っていた。
「そうね・・・私も経験あるわ」
自分のクラスに馴染むまで、他のクラスの顔見知りに会いに行く。
入学してからしばらくはそんな行動をとることが多い。
「ところが・・・」
数ヵ月経ってもその行動は変わらなかった。
それどころか、人数が二人増えた。
「それが、その三人ね」
「あぁ・・・それに外で遊んでても」
校舎の陰から僕を見てる。
「勘違いかな?とも思ったんだけど」
「友達・・・の方?」
有りがちなパターンだ。
自分ではなく、いつも行動を共にしている友人の方を・・・。
「それで、わざと別の友人を誘ってみたんだ」
それでも彼女らの行動は変わらなかった。
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「(025)小説No.601~625」カテゴリの記事
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