[No.621-2]二人連れ
No.621-2
案の定というか、不安がそのまま現実となった。
「・・・今日も居ないわね」
あれから一週間が過ぎようとしている。
相変わらず相棒の姿はそこにはなかった。
「もしかして、入院でもしてるのかも・・・」
「明日、聞いてみる!」
彼女たちとは知り合いでもなんでもない。
単にすれ違うだけの関係だ。
「うん、そうしよう!」
突拍子もない友人の考えに肯定的な自分がいる。
自分自身がそんなことを経験しているからだろう。
(あれ!?)
あの日と同じように友人と顔を見合わせた。
「相棒も笑顔も復活してる!!」
つい、彼女たちにも聞こえる声でしゃべってしまった。
けど、彼女たちは何事もなかったようにすれ違って行った。
そこに何があったのか・・・想像はできる。
(No.621完)
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