[No.621-1]二人連れ
No.621-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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(・・・あれ!?)
声こそ出なかったが、併走する友人と顔を見合わせた。
「どうしたんだろう・・・」
友人も同じことを考えていたらしい。
「・・・そうね」
通学途中にすれ違う女子高生。
・・・とは言え、私も女子高生のひとりだ。
いつも二人組みとすれ違っていた。
「心配だね」
「喧嘩でもしたのかな?」
その言葉には理由がある。
数日前から、彼女たちから笑顔が消えた。
いつもなら、おしゃべりしながら併走していたのに。
「じゃなきゃいいけど」
「今日はタマタマひとりだけかもしれないし」
たった一度だけで物事を決め付けるのは良くない。
けど、心配せずにはいられない。
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