[No.618-2]プールの時間
No.618-2
だからこそ気付いて欲しい・・・そろそろ・・・。
「・・・ん!?」
「ははぁ~ん」
よほど、そんな表情をしていたのだろうか?
ようやく気付いてくれたようだ。
「色白なの・・・気にしてるんだ?」
「・・・えっ!?」
「大丈夫よ!すぐに小麦色に変わるから!」
行かないから、焼けない。
簡単な理由だ。
「そ、それが・・・」
「・・・私も泳げないからいいじゃん!」
「知ってたのか!?」
完全な金槌ではないにせよ、まともには泳げない。
小学生の時、プールの時間は苦痛の何物でもなかった。
「・・・やっぱりね」
「かまを掛けたのか!?」
どうやらどこかの時点で見破られていたらしい。
「いつ気付いたんだ?」
「目はちゃんと泳いでいたわよ」
(No.618完)
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