[No.618-1]プールの時間
No.618-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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この季節になると思い出す嫌な記憶・・・。
特に暑い盛りは、ニュースでもその光景をよく目にする。
「ねぇ、今度プールに行かない?」
極力、その手の話題は避けてきたつもりだ。
「・・・そうだね、考えとく」
「前もそんなこと言ってなかった?」
そうこうしているうちに、夏が過ぎて行く。
それが狙いだ。
「そ、そうかな・・・」
「そうよ!去年だって」
確かに去年もそうだった。
でも、真夏に知り合ったお蔭ですぐに夏は過ぎて行った。
「仕方ないだろ?都合が悪かったんだから」
「じゃ、今年は大丈夫なんでしょ?」
夏になると急に予定が入る。
今風に言えば、エア予定だが・・・。
「どうだろう・・・夏は忙しいからな」
「休日も忙しいわけ?」
今年は去年のようにはいかないみたいだ。
気心も知れて、突っ込みも厳しくなってきた。
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「(025)小説No.601~625」カテゴリの記事
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