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No.617-2
「まっ・・・彼らには関係なさそうだけど」
そう言うと、2mほど先に居る野良猫を指差した。陽気に誘われたのだろうか?数匹が寄り添うように寝ている。
「・・・みたいだね」
彼らには彼らの時間が流れていた。
「あなた達も、ちょっとは見習いなさいよ!」
友人がその猫たちに話しかけた。でも、目だった反応はない。
「野良なんだから聞く耳もってないってば・・・」「・・・それもそうね」
世間の盛り上がりとは対照的な風景だった。
「でも、この場所も最高よね」
単なる公園の片隅にも、変わらぬ命が息づいている。 (No.617完)読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
2015年7月 1日 (水) (025)小説No.601~625 | 固定リンク | 0
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