ホタル通信 No.251
小説名:No.202 第一印象
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性
いつものことながらホタル通信を書くにあたって、小説を読み直してみる。あぁ、彼女の両親と初対面する話なんだと・・・。
・・・と思っていたら、最後の一行ですね。
最後の一行を読むまでそう思っていました。自分で作ったとは言え、久しぶりに読み直したこともあり、すっかり騙されました。これを人は手前味噌と呼ぶんでしょうね。
実話度はそこそこ高めで、彼女の両親ではなく、飼っている犬と初対面する話です。ありがちですが、それを隠して、さも彼女の両親に“挨拶に行く”のようなシチュエーションを演出しています。
小説を書き始めた時は、そんなつもりではなかったのですがあえて描写を手抜きする手法で書くことが多いので、結果的にこのようなかたちになりました。
普通に書いていたら「あれ?これなら・・・」と思い、あえて犬のことには触れませんでした。
でも、彼女の両親だけでなく、そもそも“人に会う”とは書いていません。
そんなに意識して緻密にも書いてもいませんが、「『また来てね!』って言ってたわよ」「ほんと?」という会話に対して、「表情を見れば分かるわよ」というように返しています。
つまり“声は発していない、あくまでも表情だけ”ということを暗に説明しています。
今回は妙に理屈っぽいホタル通信ですが、この小説自体は、「No.371 誘われた夜」と「No.372 誘った夜」へリンクする話なんですよ。
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