ホタル通信 No.250
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.350 どしゃぶりの雨の中で
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性
改めて読み直してみると、「こんなのも書いてたんだな」とつくづく思いました。
実話度は比較的高めで、雨にまつわることはほぼ事実なんですよ。実際、傘を買うのを躊躇した結果、どしゃぶりの雨の中を滑走することになりました。
話は少しズレますが、全力で自転車を走らせるので“疾走”の方が適切なのかもしれませんが、ここではあえて滑走という表現にしています。半端ない大雨で道路が軽く冠水したような状態であったため、水上を滑るように走るイメージからこの言葉を選びました。
そのどしゃぶりの雨に、無理矢理感は否めませんが、恋愛を引っ掛けてみました。無理矢理・・・というくらいですから、これに関しては創作です。
ただ、ドラマや映画では見掛けなくもないシーンだと思っています。雨と失恋・・・絵になりますよね?
失恋という心の痛手を、雨に打たれる自分で表現しているように思えます。でもそこには悲しみだけではなく、それを乗り越えようとする決意も含まれているような気がします。
ラストの1行は最初から考えていたわけではありません。
記憶は曖昧ですが、“雨と一緒に苦しみも流れてしまえ”というセリフがあったからこそ、そこから自然にラストが決まりました。
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