« [No.614-2]掃除のおじさん | トップページ | [No.615-2]追憶~その後~ »

[No.615-1]追憶~その後~

No.615-1   No.612 追憶

登場人物
女性=牽引役  男性=相手
-----------------------------
「もう、落ち着いた?」
「・・・うん、ありがとう」

あれから数週間が過ぎようとしていた。
彼に会うのも久しぶりだった。

「最後はあいにく雨だったけどね」

そんなに親しい仲ではなかった。
けど、大切な仲間のひとりだった。

「そっか・・・」

目の前の現実、そして後悔・・・。
友人の死は、私に色々なことを教えてくれた。

「今は晴れ晴れしてるけどね」

別に心情を天気に引っ掛けたわけじゃない。

「でも、大変だったな・・・距離的にも」

大阪と札幌・・・
飛行機を使えば思うほど遠くはない。
けど、その時の状況による。

「そうね、急いでる時は遠く感じる」

物理的な距離ではない。
何も考えず電車に飛び乗る・・・そんなことが出来ないからだ。

(No.615-2へ続く)

| |

« [No.614-2]掃除のおじさん | トップページ | [No.615-2]追憶~その後~ »

(025)小説No.601~625」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.615-1]追憶~その後~:

« [No.614-2]掃除のおじさん | トップページ | [No.615-2]追憶~その後~ »