[No.615-1]追憶~その後~
No.615-1 No.612 追憶
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
-----------------------------
「もう、落ち着いた?」
「・・・うん、ありがとう」
あれから数週間が過ぎようとしていた。
彼に会うのも久しぶりだった。
「最後はあいにく雨だったけどね」
そんなに親しい仲ではなかった。
けど、大切な仲間のひとりだった。
「そっか・・・」
目の前の現実、そして後悔・・・。
友人の死は、私に色々なことを教えてくれた。
「今は晴れ晴れしてるけどね」
別に心情を天気に引っ掛けたわけじゃない。
「でも、大変だったな・・・距離的にも」
大阪と札幌・・・
飛行機を使えば思うほど遠くはない。
けど、その時の状況による。
「そうね、急いでる時は遠く感じる」
物理的な距離ではない。
何も考えず電車に飛び乗る・・・そんなことが出来ないからだ。
| 固定リンク | 0
「(025)小説No.601~625」カテゴリの記事
- [No.625-2]歴史の時間(2015.08.01)
- [No.625-1]歴史の時間(2015.07.31)
- [No.624-2]ネコの親子(2015.07.30)
- [No.624-1]ネコの親子(2015.07.29)
- [No.623-2]ダイエットの教訓(2015.07.24)
コメント