[No.611-1]心にキラリ
No.611-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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(・・・えっ!?)
通り過ぎてから驚いた。
反射的に振り向き、あらためてそれを確認した。
「朝からツイてたわね?」
「100円?それとも500円?」
「・・・どっちでもない」
今朝、道路にキラリと光るモノを見つけた。
「なんだ・・・50円か・・・」
確かに銀色に光る・・・とは言った。
けど、それがお金であるとは言っていない。
「お金に似た何かを、間違えて拾った話?」
「まぁ・・・良くあることよ」
突っ込みたくなる自分を抑えた。
「あのね・・・」
勝手に話を広げて、勝手に結論付けている。
「拾ったのは・・・」
「・・・違う!違う!そもそも拾ってないし!」
いつの間にか、友人のペースに引きずり込まれていた。
「じゃあ、何が落ちてたのよ?」
確かに道路にそれは落ちていた。
決して拾うことは出来ないが・・・。
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「(025)小説No.601~625」カテゴリの記事
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