[No.607-1]謎のヒーロー
No.607-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「ねぇ、母の日は何にするの?」
「そうだな・・・」
・・・とは言え、答えは決まっている。
「いつも通り花かな?」
ただ、花の種類や色は変えているつもりだ。
「案外、悩むよね」
「けど、誕生日に・・・というわけにはいかないもんな」
もう、誕生日を祝う歳でもない。
それにお互い照れくさくもある。
「悩むと言えば・・・」
僕らが悩むのと同じように母も悩んでいたはずだ。
「・・・悩む?」
「あぁ・・・小学生の時だったかな?」
僕の誕生日に母からプレゼントを貰ったことがある。
毎年の恒例行事ではなかっただけに驚いた。
「なに貰ったの?」
「それが、さぁ・・・」
今でもハッキリ覚えている。
肌色一色のゴムで出来た人形・・・。
「手のひらサイズだったかな?」
ただ、ちょっとした問題があった。
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