« [No.606-1]天候不良 | トップページ | [No.607-1]謎のヒーロー »

[No.606-2]天候不良

No.606-2

「種まきした途端、これなんだもん!」

雨や曇りの影響で気温も下がり気味だった。

「心配で心配で」
「農家の人と同じね」

ある意味そうだ。
作物の生育は、天候次第だからだ。

「で、大丈夫なの?」
「うん、とりあえず芽は出てきたよ」

ようやく、産声を上げ始めた。
土を押しのけて生まれて来た姿が何とも力強い。

「来週からは良い天気がしばらく続くそうよ」
「そうだと良いんだけどね」

これから一気に成長する時期に入る。
水やりも大変ながら苦にはならない。

「ところで、何育ててたんだっけ?」
「きゅうりとトマトよ」

育て方も簡単で、そこそこ収穫も期待できる。

「そうなの!?なら、来週からちゃんと晴れてもらわないと!」

きゅうりとトマトが大好物らしい。
S606
(No.606完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.606-1]天候不良 | トップページ | [No.607-1]謎のヒーロー »

(025)小説No.601~625」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.606-2]天候不良:

« [No.606-1]天候不良 | トップページ | [No.607-1]謎のヒーロー »