[No.606-1]天候不良
No.606-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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(今日も・・・か)
振り返ってみれば、晴れた日は数える程度しかない。
そんな数週間だった。
「そんなに天候を気にするタイプだっけ?」
「アウトドア派じゃないよね?」
矢継ぎ早に友人から質問を浴びせられる。
「う、うん・・・基本インドアなんだけど」
特にスポーツもしていないし、屋外での趣味もない。
ただ、数年前からベランダ菜園を始めた。
「ほら、植物の生育には適さないでしょ?」
「・・・そう言えば、毎年ベランダで何か育ててたわね」
まだ友人には“何か”のレベルしかない。
(まぁ、そんなに積極的には話してないからだけど・・・)
「うん・・・」
「・・・でね、今年も種まきしたんだ」
寒さも和らいだ、ある暖かい日を選んだ。
「そのまま、この天候が続くと思ってたから」
けど、種まきした翌日はどんよりした曇り空だった。
それが結果的に、しばらく続くことになった。
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