[No.602-1]チャレンジャー
No.602-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「ねぇ、今年も応募したの?」
「もちろん!」
とは言え、一度も当選はしていない。
「でもさぁ、マラソンってそんなに魅力があるわけ?」
正直、その問いに対しては答えにくい。
魅力を感じて、申し込んでいるわけではないからだ。
「まぁ、変に聞こえるかもしれないけど・・・」
一応、多少の前置きが必要だ。
「一言で言えば“苦しさを味わいたい”からかな」
「・・・ひょっとして?」
「ひょっとしない!!」
だから、多少の前置きが必要だ。
「確かに、絶対違うとも言えないけど」
別に苦しいのが好きなわけじゃない。
けど、時々、苦しさに身を置きたくなることがある。
「ただ漠然とじゃなくて、こう・・・なんて言うか・・・」
「つまり、チャレンジ的なことでしょ?」
「そう!それそれ!!」
彼女に言いたいことをまとめらてしまった。
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