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[No.601-1]大切なものはなにか

No.601-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「チャップリンも言っていたでしょう?」
「人生に大切なものはなにか、って」

かつて、こう言われたことがある。
そして、今、それを噛みしめている。

「繊細ねぇ・・・」
「不服?」

少なくとも、けなされてはいないと思う。
でも、誉め言葉には聞こえない。
特に男性の場合は・・・。

「確かに、そうだとは思うけど」

占いの種類を問わず、よく似た結果になる。
芸術的なセンスがあると・・・。
そして、そこにはこう添えられている。

「繊細な芸術家タイプだって」

だから、彼女の言葉については否定しない。

「だったらピッタリじゃない?」
「そうだけど、女性ならまだしも・・・」

いわゆる“線”が細く、思われてしまう。

「そうかな?」

昔から硬派で通してきた自分には不服だ。 

(No.601-2へ続く)

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