ホタル通信 No.240
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.384 青空に聞く
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性
言い訳がましいですが、冬のホタルはあくまでも「小説風」なので、いわゆる“伏線”をあまり仕込んでいません。
・・・ですが、時々、意図的に伏線を仕込むことがあります。
今回の小説で言えば「自分の存在を否定しようと“行動”に出るんだ」の部分が、それに該当します。
当然、伏線があるいうことは、それに呼応する部分もあるわけです。
その呼応する部分は後ほど・・・ということで、実話度について少し書いておきます。
登場人物や場所についてはすべて創作であり、元カノ自体や元カノにまつわる部分が事実です。
なぜ、青空と元カノの話を結びつけたのか、正確には覚えていませんが、誰かを想う時、フッと青空を見上げることが多いため、自然とそうなったような気がしています。
さて、後回しにした呼応する部分ですが、それはラストの2行になります。
オブラートに包まず書けば「生きて青空を下から見上げている」と「亡くなっていて空の上から見守ってくれている」ということになります。
つまり、伏線の部分は“自ら命を絶つ行動”と言い換えることができます。
ホタル通信にも何度か書いたこともありますが、冬のホタルの原点は、このような小説たちです。
逆に、作者に筆を取らせたのも間違いなく、小説上の元カノなんですよ。
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