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[No.596-1]人間のくず

No.596-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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過去に一度だけ、その言葉を言い放ったことがある。

「へぇ~、今のあなたからは想像できないわね」

随分と昔の話だ。
当時、私も彼も若かった・・・と言うより、未熟だった。

「どうしても許せなくて、それで・・・」

それはごく日常的な言葉だ。
けど、それを“人間”に当てはめると途端に醜い言葉に替わる。

「その言葉で彼を傷付けてしまったわ」
「よほど、何かゴタゴタがあったわけ?」

彼が浮気をした。

「・・・よくあることよね?」
「私の友人と」

今、思えば、最初から友人を狙っていたのかもしれない。

「えっ!?」
「確かに、そんなに珍しくはないかもしれないけど」

少しイヤミな返事を返した。

「だから、言ってやったの!」
「人間のくず!!って」

だだ、想像以上に後味の悪い言葉だった。

(No.596-2へ続く)

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