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[No.594-2]2年ぶりのメール

No.594-2

「短い時間でも濃さがあり、今までを埋めてしまうからかな」

あれこれ考えるより、素直に受け入れたい言葉だった。
恐る恐る顔を出している者としては、なんとも嬉しい限りだ。

「今度は大々的にアナウンスしますよ」

このタイトルでメールを返した。
いつも、アナウンスせずに、いきなり事務所を訪れるからだ。
でも、サプライズを狙っているわけではない。

「お越しの際はぜひ事前にお知らせを」

今まで、そうしなかったのは理由がある。

(最初は、バレンタインデーだったしな)

想い過ごしかもしれないが、彼女なら用意しかねない。
2回目は特別な日ではなかった。
でも、最初のこともあり、事前に言えば気を使わせただろう。

「その時々の期間限定をご用意してお待ちしております」

ただ、次はその言葉に甘えてみるつもりだ。
S594
(No.594完)
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