« ホタル通信 No.236 | トップページ | [No.594-2]2年ぶりのメール »

[No.594-1]2年ぶりのメール

No.594-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
感覚的には、どれくらいか分かっていた。
でも、いざ正確に調べてみると、久しぶり感が半端ない。

「ほぼ2年ぶりのメールになります」

メールの冒頭はこんな感じで始まった。
今までなら、こんな書き出しで始まったことは一度もない。
数ヶ月に一度程度でも定期便だったからだ。

次の日の夕方に返事が来た。
今も昔も変わらない、彼女なりのペースだ。

「ごぶさた感ゼロ」

これが、メールのタイトルだった。
確かに、この2年間の中で、2度彼女と顔を合わせてはいる。
ただ、表現は良くないが、あくまでも仕事の“ついで”だ。
あくまでも・・・。

「出張の際に顔を出してくれるので」

本当は仕事以上に、こっちの方が気になっている。
いや・・・こっちしか気になっていないのかもしれない。

(No.594-2へ続く)

| |

« ホタル通信 No.236 | トップページ | [No.594-2]2年ぶりのメール »

(024)小説No.576~600」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.594-1]2年ぶりのメール:

« ホタル通信 No.236 | トップページ | [No.594-2]2年ぶりのメール »