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[No.591-2]メルヘン

No.591-2

街灯や信号機、車のヘッドライトなどが光源だ。
これらを受けて、光の輪が生まれる。
見方によっては、なんとも崇高で神秘的だ。

「・・・って、言われても自分しか見えないわけでしょ?」
「それもそうね」

水滴がプリズムのような役目を果たしている。

「メルヘンの世界に居るみたいよ」

光源によって、光の輪の見え方も変わる。
時には赤一色であったり、時には虹色だったりする。

「そうかもね」

やけに、あっさり認めてきた。

「確かにメルヘンかもしれないね」
「でしょ!」
「・・・あなたの頭の中が」
S591_2
(No.591完)
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