[No.591-1]メルヘン
No.591-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
-----------------------------
「わぁ~・・・綺麗!」
「・・・えっ?どこ」
隣を歩く友人が、辺りをキョロキョロし始めた。
「ここよ、ここ!」
「だから、どこぉ!?」
自分の息が外気で冷やされ、まつげに水滴となってくっ付く。
その水滴が光を浴びて、幻想的な光の輪を作り出している。
「マスク?」
「・・・じゃなくて、ここ!」
「・・・目?」
マスクをしているせいで、息が鼻との隙間からもれる。
「自分で“目がキレイ”・・・なんていうわけ?」
「違うわよ!さすがに、そんな図々しくないわ」
もったいぶらずに話を先に進めた方がいいだろう。
| 固定リンク | 0
「(024)小説No.576~600」カテゴリの記事
- [No.600-2]ふたりの行方(2015.04.15)
- [No.600-1]ふたりの行方(2015.04.14)
- [No.599-2]お手入れ(2015.04.10)
- [No.599-1]お手入れ(2015.04.09)
- [No.598-2]風化(2015.04.07)
コメント