[No.590-1]僕らのマネージャー
No.590-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「もう!これはこうでしょ!」
顔を合わせるなり、服装を直されてしまった。
「これで・・・いいわね」
彼女と逢うのは、卒業以来、7年振りだった。
「相変わらずだな」
「まだ、ろくに挨拶もしてないだろ?」
「あら・・・そうだった?」
お互い7年の月日を感じさせない・・・そんな再会だった。
「じゃあ、あらためて」
「あ、うん・・・」
逆に、あらたまった挨拶をしたことがない。
「ところで“相変わらず”って、何のこと?」
「それを答える前に・・・今、どんな仕事してるの?」
卒業以来、彼女とは逢っていない。
それに頻繁に連絡を取り合うような仲でもなかった。
「普通にOLしてる」
「どんな内容?」
「一応、秘書してるけど」
思った通り・・・適材適所とはこのことだ。
ある意味、その会社が人を見る目があったも言える。
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「(024)小説No.576~600」カテゴリの記事
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