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[No.585-1]冬だから

No.585-1  [No.07-1]せいじゅうろう

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「毎日、寒い日が続くねぇ~」

菜緒(なお)が珍しく、気象ネタで話しかけてきた。

「・・・そ、そうだね」

普段、口にしないセリフだけに、よそよそしさを感じる。
きっと何か企んでいるにちがいない。

「こんな時には暖かい格好するのが一番やね」
「・・・の割には薄着じゃない!?」

一応、ダウンジャケットは羽織っている。
けど、中は初夏に似合いそうな服装だ。

「せやかて、建物の中は暑いやん」

確かに必要以上に暖房が効いているところも多い。
現に、俺も少し汗ばんでいる。

「そうなんだけど、人の目もあることだし・・・」

自分が望まなくとも、それ相当の格好は必要だ。
好奇の目で見られてしまうからだ。

「それにしても、やけに拘るね」
「寒いもんは寒いやろ?」

今回は、純粋にそれだけなんだろうか?

(No.585-2へ続く)

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