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[No.582-1]クリスマス

No.582-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「ねぇ、覚えてる?」

いつもなら突然の問い掛けに“何を?”と返しているところだ。

「もちろんだよ」

でも、今日はこれだけでもお互い会話が成立する。

「本当にプレゼントされるとは思ってなかったの」
「君が望んだものだろ?」

クリスマスのプレゼントに栄養剤をリクエストされた。

「そりゃそうだけど」
「ジョークのつもりじゃなかったわけだろ?」

栄養剤になったのには、それなりのいきさつがあった。

「・・・確かに、疲れてたから」

だからといって、ダイレクトな答えを求めたわけじゃない。
お互いの照れ隠しの結果が、それになった。

(No.582-2へ続く)

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