[No.579-1]わがままの先
No.579-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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彼女の性格を一言で言えば、わがままだ。
何度もそれで苦しめられた。
「・・・そう思わへん?」
「お、思う!、思う!」
自分の意見を言うだけでなく、意見を求めてくる。
「ホンマに、そう思てる?」
「ホンマ、ホンマ!」
つられて関西弁になってしまう。
「なら、ええけどな」
時々、他人には理解しがたい考えを口にする。
ただ、彼女自身だけの問題じゃない。
彼女の境遇がそうさせている。
「なぁ、うちってめんどくさい?」
ストレートに聞かれた。
「そうだなぁ・・・時々」
僕もストレートに答えた。
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