[No.577-1]白紙のページ
No.577-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「これって、あなたの地元だったよね?」
自分から言う前に、先に友人に言われた。
「そうだよ」
お祭りで使うお神輿がニュースで流れている。
どうやら、私の地元はそれの有名な産地らしい。
「・・・らしいって、知らなかったの?」
「うん、恥ずかしながら」
確かにお祭り自体は、盛んに行われていたように感じる。
それは、いくつかの町に住んでみて分かったことだ。
「ところで・・・ついでに聞きたいことがあるんだけど」
「なに?」
私の中で、祭りと言えば秋だ。
「私は・・・やっぱり、夏かな?」
確かに夏も捨てがたい。
「秋ってさぁ・・・なんか落ち着くんだよね」
「それだけの理由?」
「ほら、温かい食べ物が丁度良いじゃない!」
肌寒い季節だからこそ、普段よりも美味しく感じられる。
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