[No.573-2]祝電
No.573-2
「それで印象に残ってるわけね」
色々あったからこそ、逆に信頼関係が生まれた。
「その中でも特に彼女は・・・」
人懐っこくて、誰に対しても分け隔てなかった。
「そっか・・・なら、気合入れて考えなきゃね!」
会社の先輩として、そして夫婦の先輩としても。
「ご結婚おめでとうございます。
先輩からのアドバイスです。
夫婦喧嘩をしたら、夫から先にあやまること。
そして妻は許してあげること。
そのあとに、妻もあやまること。
そして夫は最後にもう一度あやまること。
そしたら、もう喧嘩のことは忘れること。
でも、時々思い出して二人で笑うこと」
「へぇ~・・・あなたにしては考えたわね?」
あれから数日間、悩んだ。
そして出した結論がそれだった。
「だろ?」
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