[No.573-1]祝電
No.573-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「・・・そうね」
祝電と言えば、定型文しか送ったことがなかった。
ただ、今回はそうはいかない。
「確か・・・元、教え子だよね?」
「あぁ、もう10年前になるけど」
僕が、まだ新入社員の教育係りだった時代の話だ。
彼女は教え子のひとりにすぎない。
「それにしては、肩入れしてない?」
それは自分でも分かっている。
「けど、変な意味じゃないよ」
それも分かっている。
教え子はそれこそ大勢いる。
だからこそ、なぜ彼女だけ・・・ごく自然な疑問だ。
「当時、彼女を含めて・・・」
ある年、男性社員に混じって6名の女子社員が入社した。
一度に入社する数としては異例だった.
「ほら、数が居ると・・・やっぱりね」
色々なトラブルが起きた。
笑えるものから、笑えないものまで。
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