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[No.572-1]ドクターイエロー

No.572-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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それは突然の出来事だった。

「あっ・・・あぁぁ!!」

奇声にも似た私の声も、駅のホームには勝てなかった。

「幸せになれるって、噂もあるよね?」

そのことは何となく知っていた。

「うん、いわゆる都市伝説だけど」

至極、日本的な発想だ。
珍しいものには、神秘的な力を求めずにはいられない。

「けど、よく遭遇できたわね?」

最近、仕事の都合であちこち出張するようになった。
でも、月に一度あるかないか・・・そんな程度だ。

「でしょ!私もびっくりしたもん」

降り立った駅のホームの目の前にそれが居た。

「思わず、声が出ちゃったもん!」

特別、興味があったわけじゃない。
それでも、さすがにそれを目の前にすると声が出てしまった。

(No.572-2へ続く)

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