ホタル通信 No.224
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.293 小さな命
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性
相手との会話のシーンを除けば、ストーリーとしてはほぼ事実です。
セミは夏のイメージですよね?
それに夏の始まりも夏の終わりもイメージさせてくれる存在です。セミが一匹、もう一匹と競うように鳴き始めたら、夏本番です。
一方、夏の終わりはセミが鳴きやんだことよりも、死んだセミに群がるアリの大群を見たとき、強烈にそれを感じます。
夏真っ盛りの時は、人間のことなんかお構いなしで、朝から大合唱している彼らでも、自然の法則には逆らえません。
一度は7階の窓から放り投げようとしたのですが、あまりにも手に伝わる弱々しさに、さすがの私も躊躇しました。
特別、慈悲深いわけでもないのですが、1階に下りるついでに・・・と思い、行動に移しました。
不思議なことに、今でもあの弱々しさを手が覚えています。
でも、小説に書いた通り、たくましさも感じました。
決して、消え行く命に身を任せる・・・というのではなく、最後までもがき生きようとする姿に、ちょっと感動すら覚えました。
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