[No.565-1]酔った勢いで
No.565-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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その言葉は、あまり良い意味では使われないだろう。
「あなたって、そんな人だったの?」
飲み会の席で、隣の同僚と酒にまつわる話をしていた。
「じゃあ・・・どんなイメージだったんだよ?」
「草食系男子と思ってたから」
確かにイメージはよくない。
何も無かったとは言え、寸前まで行ったのは事実だ。
「だから、あくまでも酔った勢いで・・・」
ただ、僕だけでなく彼女も酔っていた。
酔った者同士が、それぞれの勢いで・・・。
「何度も言うようだけど、行ったのは確かだけど」
「二人とも酔い潰れてしまって」
結局、何もないまま朝を迎えた。
・・・とは言え、大いに誤解を招くことにはなった。
「そりゃ、そうでしょ」
それからというもの、お酒は控えめにしている。
「・・・そうみたいね、全然飲んでないみたいだし」
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