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[No.564-2]読書の秋

No.564-2

「せいじゅうろうも読んでるんよ」
「せいじゅうろうも!?」

思いがけない所から、いつもの展開になってきた。

「自分の本を自分で読む・・・か」

せいじゅうろうはリラックマであり、キャラクターだ。
けど、少なくとも菜緒(なお)前では、そう扱ってはいけない。

「で、どこにいるの?」
「向こうの部屋で読んどるわ」

一応、断った方が良いだろう。

「行っていい?」
「もちろん、ええよ」

すでに仕込みは終わっているようだ。

「本気で読んでるみたいやで」

とにかく、となりの部屋に行ってみた。
すると、どう見ても本を抱えて読んでいるヤツがいた。

「ほんとだ、本気みた・・・い?」

いつものせいじゅうろうとなんか雰囲気が違う。

「読書の秋・・・だからやろ?」
Image
(No.564完)
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