ホタル通信 No.223
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.364 見えない壁
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
実話度はやや低めです。この小説も当時の心境を綴ったようなタイプの話です。
前半の友人の行動は創作ではなく事実なんですが、冒頭、“当時の心境”と書いた通り、本当は友人ではなく作者のことなんですよ。
もともと冬のホタルは作者を必ずしも牽引役として登場させるわけではなく、時には牽引役に対する相手役だったりします。
客観的に物事を語りたい時、少しオブラートに包んだような内容にしたい時などに、このような手法をとります。
物語の進行は、どちらかと言えば、ダラダラ、クドクド・・・そんな感じでしょうか?
タイトルである“見えない壁”は、後半を書いているうちに自然と出てきたキーワードです。オチに相当するラストも、それを軸に考えてみました。
何度か書かせて頂きましたが、ラストを考えてから書き始めることはほとんどなく、ぶっちゃけ、成り行き任せです。これを作者は「登場人物達に任せる」と表現しています。
自分にとっての雑踏は、騒がしい象徴ではなく、寂しさの象徴です。人は大勢居るけど、そのつながりは限りなく希薄・・・。
けど、その中で、もがき苦しみ、生きていることを実感しているのかもしれませんね。
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